当支部が所属する公益社団法人兵庫県建築士会は、建築士の社会的地位の向上と建築文化の進展並びに建築の専門家としての社会貢献などを目的として、建築士法に基づいて昭和27(1952)年に兵庫県内で設立されました。それ以降60年余に渡り多様な活動を続けています。
加古川支部は、県下14支部の一つとして昭和39(1964年)年6月に設立され、今年で56年を迎え、会員は建築設計・建設業のほか、まちづくり、文化財、教育、行政など、様々な職域で活躍しています。地元、東播磨地域で活動する建築士の団体として、その職能を活かした地域イベントへの参加、子供木工体験、空き家対策、他団体と連携しての課題解決提案などの地域貢献活動をしています。また、行政と連携して被災建築物応急危険度判定士の派遣登録なども行っています。
さて、私たちを取り巻く環境は、建設資材や構造強度、温熱エネルギー、バリアフリーなどの要求性能の高度化、情報処理や通信技術の飛躍的進歩による設計・生産技術の高効率化などにより、急速に進歩、変容しています。私たちは、これらの環境変化に対応できるよう自己研鑽に努め、職域を超えた多様なネットワークを活用して地域社会の信頼に応えなければなりません。
支部では、会員の資質向上と親睦、異種交流を目指した研修会、見学会などの研修交流事業を実施しています。会員内外の多様な職種の幅広い世代が交流し、スキルアップができる機会ですので、できるだけ多くの方に参加してもらいたいと思っています。
また、一昨年より諸般の事情から更新が滞っていた支部ホームページの新規構築が完了いたしました。会員交流、情報発信、情報共有のプラットフォームとして、これからも内容の充実に努めてまいりますので、本HPのご活用をよろしくお願いいたします。
さて、年初から始まり世界中に蔓延した新型コロナウイルス禍により、私たちの生活は、新型コロナウイルスとの共存を強いられています。その一方で社会経済活動を崩壊させないため、ITCを活用したテレワーク、オンライン飲み会など、様々なところでリモート○○が試されています。既に体験された方の中にはその有用性と今後の可能性に何かを感じた方も沢山おられるでしょう。リアル交流を前提としていた私たちの活動も時間、空間、距離に捉われない多様な活動へと変化、適応していかなければならないのかもしれません。リモートの優れた面を活かしながら、一番大切な参加者とのコミュニケーションを損なわない、そんなバランスを取りながらの活動が求められてます。
それぞれの思いや考えを出し合い、明るく楽しく中身の濃い有意義な建築士会にしていきたいと思います。
令和7年5月
公益社団法人兵庫県建築士会
加古川支部 支部長 坂上浩司